画家AKi AKi研究所 ゴーグリーン
AKi研究所 ゴーグリーン 業務概要図

研究内容

人間の研究とは、さまざまな要素が重なり、とても複雑な構造の上に存在しています。私たちは、AKiの取り巻く環境を各それぞれのジャンル(作品医学・福祉社会家族)に分類し、それぞれのジャンルを一つひとつ深く掘り下げながら、また各ジャンルの連動を図りながら、特異性、特質性、ポテンシャル(可能性)を探るのと同時に、各研究により発見されていく、新たな価値観、新たな創造を、社会と連動しながらアウトプット( 執筆、講演などのご依頼はこちら)しています。

当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

2.1 色眼鏡

医学の発展と共に、福祉サービスの充実化が進む中「精神遅滞」「精神薄弱」という名称から、差別的な側面に配慮し「知的障がい」に変わり、福祉施策の対象者としての定義として、自閉症、アスペルガー症候群、高機能自閉症、広汎性発達障害など細かく分類されるようになったが、これはあくまでも「福祉施策の対象者としての定義」であり、未だはっきりとした定義が成されていないのが現実である。「人類の99%が何らかの障がいを持っている」ことは有名な話である。AKiを研究していく上で、AKiを知らなければいけない。しかし、障がいの名称を聞いたところで、統計的な、表面的なことしか分からず、時に、違う見解にいたることもある。ここまでくると「障がい」ではなく「個性」であることだと心底感じるのである。ある時、父(木下)が「AKiを知りたいのであれば、子育てをすると分かるよ」とヒントをくれた。それから6年間、子育てを中心とした生活に切り替えAKiの研究を行ってみた。一人目の子育てには、子育てすることに精一杯で、正直、研究どころではなかったが、二人目を授かることができ、多少の余裕をもちながら研究を進めることができた。子育てしている中で、幾度も遭遇した、日々成長していく中での我が子とAKiとが同じ感覚をもった瞬間。ここまで鮮明に、明確にAKiを知れたことは、大きな驚きであり、大きな成果を得ることとなった。人間は成長(経験)と共に、さまざまなことに対して学習し、それぞれの判断を下していく。最初は白と黒しか判断できないことも、成長の過程でグレーの判断を下せるようにもなる。が、しかし、グレーというものにあまりに慣れてしまうばかり、純粋さや、無垢さを失っていくのである。我が子を育てる中で、2歳〜4歳の純粋な、無垢な意見、疑問には幾度も驚かされた。そして、忘れかけていた大切なことを幾度も気付かせてくれるのである。AKiの脳機能の中で、3歳〜4歳ぐらいから成長が止まっている、もしくはゆっくりと成長し続けている部分がある。AKi作品への評論の中で、純粋、無垢という言葉が度々出てくるが、おそらくこう言った部分から沸き起こるメッセージ(意見、疑問)が一つひとつの作品の題材となり表現されているのだろう。【余談】子育てをして、子育ての輪に参加して感じたこと。多くの人が時間に追われるばかりに、子に耳を傾ける余裕を失ってしまっている。子たちが発している”大切なこと”に、私たち大人は耳を傾けられていない(気付いていない)のが現実である。このままではいけない、何とかしなければと本能的に感じながらも、時間は止まらない、止められない。グレーをさらにグレーに、そして社会はどんどん複雑化へ創り上げているのである。これは福祉も同じ。障がいの名称が分類されたところで、安定剤のような薬ができたところで、一時的には解決、満足できるかもしれないが、中長期的に考えた時に、それが本当に解決できたのか疑問が残る。知的障害、自閉症、アスペルガー症候群、高機能自閉症、広汎性発達障害などはあくまでも「福祉施策の対象者としての定義」であり、その定義に私たち周りの者は変な色眼鏡をつけてしまい、踊らされているようにも感じる。日頃より、個性(一人ひとりの人間)として耳を傾ける(向き合う、付き合う)姿勢を、私たち一人ひとりが身につけることが大切ではないでしょうか。
当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。